平成10年度9月 RAMPの案内
- 日時:9月19日(土) 14:00 〜 17:00
- 場所:上智大学10号館3階322号室
- 発表1:水野眞治氏(統計数理研究所)
- 『自己双対内点アルゴリズムについて』
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線形計画問題を実際に内点法で解く場合に重要な問題の一つに、
初期点をいかに求めるかといったことがある。これにはいくつかの
アプローチがあり、大きな係数を使った人工問題を作る方法、初期点を
まず求めて(Phae I)から問題を解く(Phase II)方法、勝手な正の初期点
を使うインフィージブル内点法などがあるが、ここでは自己双対線形計画
問題を使う方法を紹介する。この方法の特徴には、勝手な初期点を使える、
反復回数が多項式オーダでおさえられている、問題の実行不能性を判定
できる、といったことがある。
この発表では、二つの異なった自己双対内点アルゴリズムを紹介する。
ひとつは、Ye,Todd,Mizunoにより提案された方法であり、他方は
最近 Nesterov,Todd,Ye により提案された方法である。これらの方法は、
センターパスを逆方向に追跡するといったように、一見全く異なる
ように見える。しかし、適当な変換のもとで、これらの方法が密接に
関連していることを示す。
- 発表2:竹内史比古氏 (東京大学情報科学専攻)
- 『3角形分割にまつわる凸多面体』(仮題)
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与えられた点配置の3角形分割全体にともなう凸多面体はいくつか考えられる。
それらの間の関係、3角形分割の最適化との関係、3角形分割の代数的な側面な
どについて考察する。
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